軍事兵器だったティッシュペーパーの哀愁
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画面の向こうの皆さんごきげんよう。シシトウでございます。
皆さんって、ティッシュという単語を聞いてどんなイメージを連想しますか?
無料配布の代名詞
生活必需品
持ってるだけで女子力アップ
思春期男子はなぜか消費が激しい
こんなところですか?
なんでも、我々のよく知る紙製品としてのティッシュペーパーのオリジンは、第一次世界大戦時にまでさかのぼるそうです。
時はまさにWWⅠ、戦場ではけが人の治療に必要な綿が圧倒的に不足していました。
見かねたアメリカ陸軍と赤十字社が代替品の製作をキンバリー・クラーク社に依頼、結果誕生したのが綿に代わる新素材「セルコットン」。
これは医療関係のみならず、防毒マスクのフィルターにも使われ、終戦後には女性向けの使い捨てハンカチとして、箱に入れ販売を開始。
ちなみにこのキンバリー・クラーク社は、かの有名な「キムワイプ」を販売している会社でもあります。紙製品界のアップルみたいですねぇ。
戦場に生まれ、世界のニーズに合わせて自在に姿を変え、今日のこの日まで多くの人々に愛されてきたティッシュペーパー。
そのティッシュを発祥の地であるアメリカの三倍近く消費する日本。
・・・・・・。
一介の日本人として私は提言する。「もっと我々ジャパニーズはティッシュに敬意を払うべきである」、と。
待て、私を狂人扱いするんじゃない。
胸に手を当てて考えてみよう。
現在我々は、
原価が安いからとチラシの添え物としてばらまいたり、
洗濯時にポケットに入れっぱなしにした後にティッシュのほうに当たり散らしたり、
トイレに流すなと言っているのに流したり、
食べ比べをしたり、
挙句の果てにはやれ使用済みティッシュだのシコティッシュだのとバカにしてみたりと、
現在、環境破壊が国際的に問題視されている。先進国の紙資源の浪費がその一端を担っているのは周知の事実であり、問題解決には国民レベルでの意識改革が必須である。
みんな、もっとティッシュを大事にしよう。
洗濯機に放り込んだのはあなたが悪いし、ましてや食べ物じゃあない。
ティッシュに付随するイメージをより高貴で神聖なものにすれば、自然と無駄遣いも減っていくと私は考えます。
バカにされ、浪費され、文字通り紙のように軽くあしらわれて、ティッシュのすすり泣く声が私には聞こえてくるようだ。
賢明なる読者諸君がティッシュの気高さに気づくことを祈って。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
シシトウでした。